日本で働く前に知っておきたい：仕事のルールチェックリスト

【契約書とは？】

会社とあなたの働く条件をまとめた、とても大切な紙（またはPDF）です。日本では、会社はこの契約書を必ずわたさなければいけません。多くの場合「雇用契約書」や「労働条件通知書」という名前でわたされます。

📝 必ずチェックすること

✍ サンプル契約書の解説

サンプル（厚生労働省の公式PDF）： 労働条件通知書（様式例）

・契約期間：いつからいつまで働くか、更新できるか、その条件

・就業の場所：どこで働くか

・従事すべき業務の内容：どんな仕事をするか

・始業・終業の時刻：仕事が始まる時間と終わる時間

・休憩時間：休けいをする時間

・所定時間外労働の有無：残業があるかどうか。

・休日： 休みの日。毎週か、月に何日か。

・休暇：どんな休みが何日あるか、いつから使えるか。

・賃金：給料の金がく、手当、残業代、支払い方法と日

・退職に関する事項：会社をやめるときのルール。会社がやめさせる理由。

・その他：保険に入るかなど。

💡 プラスで見ると安心

・交通費：あるか・ないか、何円までもらえるか

・社会保険：保険に入るかどうか

・残業：残業時間がどれくらいありそうか、残業代がいくらか

❓ よくある質問

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🔑 ポイントまとめ

・契約書は「働く条件の証明書」

・不安なときはこのリストとサンプルで確認

・分からないところは質問してからサイン

📚 参考

・厚生労働省｜労働条件通知書・雇用契約書について

・厚生労働省（英語版）｜労働条件に関する説明

・厚生労働省｜労働条件明示のルール（労働基準法 第15条など）

・厚生労働省｜労働条件通知書のひな型（PDF）

【シフトとは？】

シフトは、いつ・どのくらい働くかを会社とあなたで決める「働く予定表」です。
日本では、1日8時間、1週間40時間が基本のルールです。

📝 必ずチェックすること

【残業とは？】

「残業」とは、法律で決められた時間（1日8時間・週40時間）をこえて働くことです。
会社が残業をさせるには、労使協定を結んで、労働基準監督署に届ける必要があります。

💡 残業代のルール（法律で決まっています）

・通常の残業は 25%増 以上

・深夜（22:00–5:00）は 25%増 以上

・休日は 35%増 以上

・月60時間をこえる残業は 50%増 以上

❓ よくある質問

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🔑 ポイントまとめ

・シフトは契約やシフト表どおり。出る時期も確認しておく

・1日8時間・週40時間が基本

・休けい・休日は法律で守られている

・残業代は必ず払われる

📚 参考

・厚生労働省｜労働時間について（労働基準法 第32条など）

・厚生労働省｜休憩・休日について

・厚生労働省｜時間外労働・休日労働に関する割増賃金

・出入国在留管理庁｜留学生の資格外活動（週28時間制限）

【有給休暇とは？】

お金をもらいながら休める特別な休みです。
病気・旅行・家の用事などに使えます。

👧 もらえる人

・ 入社してから6か月たった人

・ そのあいだの出勤が 8割以上 ある人

・ 正社員だけでなく、アルバイトももらえる

📅 もらえる日数

・ フルタイム（週5日・1日8時間以上）：最初は10日。そのあと毎年ふえていきます。

・ アルバイト：働く日や時間に合わせて少なくなります。何日もらえるかは、会社に聞いてみましょう。

🌴 使い方

・ 休みたい日は、できるだけ早く会社に言いましょう。

・ 休む理由はいりません。

・ 会社がどうしても困るときは「別の日にして」と言われることもあります。

・ 半日・時間だけでつかえる会社もあります。

・ つかわない有給は2年で消えてしまいます。早めに使いましょう。

❓ よくある質問

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🔑 ポイントまとめ

・ 有給休暇はお金をもらいながら休める日

・ 6か月以上＋出勤8割が条件

・ アルバイトも必ずもらえる

・ 2年で消えるので、計画的につかうことが大切

📚 参考

・ 厚生労働省｜年次有給休暇について

・ 厚生労働省｜外国人労働者向けガイド（やさしい日本語）

・ 厚生労働省｜比例付与日数表（アルバイト用）

【社会保険とは？】

会社で働く人が入る「生活をまもる保険のしくみ」です。
病気・けが・仕事がなくなった時・年をとったあとの生活を助けるためにあります。

フルタイムで働く人は、必ず社会保険に入ります。会社が手続きをしてくれるので、あなたが申し込まなくても自動で入っています。

🏥 社会保険の種類

次の4つが社会保険と呼ばれます。

・ 健康保険
病気やけがで病院に行ったとき、自分でお金をはらうのは3割だけです。
病気やけがで仕事を休んでも「お金のサポート」が出ることがあります。
この保険料は給料から引かれます。

・ 厚生年金保険
年をとってからの生活のために、お金をもらえる制度です。
この保険料は給料から引かれます。

・ 雇用保険
仕事をやめたときに、「失業手当（仕事がないときにもらえるお金）」を受け取れます。
この保険料は給料から引かれます。

・ 労災保険（仕事中のけが・病気の保険）
仕事中にけが・病気になったとき、治すためのお金や休んだときのお金が出ます。
すべての働く人が対象です。

👩‍💼 アルバイトの場合

次の条件をすべてみたすと、アルバイトも必ず健康保険と厚生年金保険に入ります。

・ 週20時間以上働く

・ 月のお給料が88,000円以上

・ 2か月以上働く予定がある

・ 会社の人数が51人以上

💰 保険料のはらい方

・保険のお金は お給料から自動でひかれます。
・半分は自分、半分は会社がはらいます。
・お金を用意するのが大変なときは、はらわないように申し込みができる場合があります。

❓ よくある質問

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🔑 ポイントまとめ

・ 社会保険は 健康・年金・雇用・労災 の4つ

・ アルバイトでも条件しだいで入る

・ 給料から自動でひかれ、半分は会社が出す

・ お金が大変なときは、払わない相談もできる

📚 参考

・ 厚生労働省｜社会保険のしくみ（健康・年金）

・ 厚生労働省｜雇用保険について

・ 厚生労働省｜労災保険について

【試用期間とは？】

新しく会社に入った人を、ためしで働かせる期間です。
会社は「この人と長く働けるか」を見るためにあります。ふつうは 3か月〜6か月 くらいです。

📝 必ずチェックすること

【解雇とは？】

会社が「もう働かなくていい」と言うことです。
日本の法律では、かんたんに解雇できません。

📌 解雇できる理由（例）

・ 会社のルールを何回もやぶった

・ うそをついて入社した（資格・学歴など）

・ 会社のお金をぬすんだ、大きなトラブルをおこした

・ 会社の経営が苦しくなり、人を減らさなければいけない

📝 解雇のときのルール

・ 30日前までに言うこと が必要

・ すぐにやめさせるときは 30日分の給料 を払わなければいけません

・ 「国籍」「性別」「妊娠」などを理由に解雇することはできません

❓ よくある質問

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🔑 ポイントまとめ

・ 試用期間はためしの期間。ふつうは3〜6か月

・ 試用中でも、正しい理由がなければ解雇できない

・ 解雇のときは「30日前の予告」か「30日分の給料」が必要

📚 参考

・ 厚生労働省｜労働契約（試用期間について）

・ 厚生労働省｜解雇について（労働基準法 第20条）

日本で働いていて「おかしいな」「困ったな」と思ったとき、安心して相談できる場所を知っておくことはとても大切です。
困ったことがあっても、1人でがまんする必要はありません。

🏢 労働基準監督署

・ 会社が法律をまもっているかをチェックする国の役所です。

・ 給料・残業・解雇などのトラブルを相談できます。

・ 相談は無料です。

🔗 公式サイト｜労働基準監督署一覧（厚生労働省）

📞 外国人労働相談窓口

・ 外国人が仕事で困ったときに相談できる電話や窓口があります。

・ やさしい日本語や英語などで対応してくれるところもあります。

🔗 公式サイト｜外国人労働者向け相談ダイヤル（厚生労働省） 

仕事に応募したあなたは、もう一歩前に進んでいます！

日本で働くことの不安も、このチェックリストで解決できます。
自信を持って、日本でのキャリアをスタートしてください。

YOLO JAPANは、あなたの未来を全力で応援します！

本チェックリストは YOLO JAPAN が外国人向けにわかりやすくまとめたものです。
最新の法律・制度をもとに作成しました。（最終更新：2025年8月）