「日本でのキャリアは長いのに、履歴書ではうまく伝わらない」
そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
日本の履歴書は“型”が決まっており、海外のように自由に書けません。
だからこそ、あなたの経験や姿勢を“日本式にアピールする力”が必要になります。
次の転職・キャリアアップのために、いま一度「伝え方」を整えてみましょう。
はじめに|経験があっても、履歴書で伝わらない?
日本で長く働いてきた外国人の方の多くが、
「経験はあるのに、履歴書ではうまく伝わらない」と感じています。
日本の企業では、経験だけでなく仕事の進め方やチームとの関わり方も重視されるため、
自己PR欄が採用担当者の目にとまるかどうかが大きな分かれ目です。
このコラムでは、これまでの経験を日本の履歴書の自己PR欄で自然に伝えるコツを紹介します。
経験を日本式に伝える自己PRの書き方
日本の履歴書では、実績だけでなく仕事への姿勢やチームへの貢献など、プロセス面も重視されます。
同じ経験でも、書き方を少し変えるだけで印象は大きく変わります。
ここでは、経験を日本企業に伝わりやすく整理する3つのコツと、自己PRを短くまとめるポイントを紹介します。
💡経験を日本式に伝える3つのコツ
①職務内容+役割で書く
例:「営業職」→「新規顧客の対応と契約後のフォローを担当」
②チームや成果への貢献を入れる
例:「プロジェクト全体の進行管理を担当し、納期を1週間短縮」
③改善・提案の経験を加える
例:「作業フローを見直し、業務効率を10%向上」
日本企業では、結果よりも「どんな姿勢で取り組んだか」や「周囲とどう協力したか」を大切にすることが多いです。
スキルだけでなく、人柄や姿勢が伝わるように書くと印象が良くなります。
📝自己PRをまとめる3つのポイント
①スキル+姿勢をセットで書く
例:「接客経験を通じて、チームで助け合う大切さを学びました」
②3〜4文で簡潔にまとめる
長く書くより、伝わりやすさを重視します。
③数字や成果を入れて具体性を出す
例:「売上を15%伸ばした」「新人教育を担当」など
自己PRは「すごい実績」を並べる場ではなく、あなたがどんな考え方で行動してきたかを伝える場です。
小さな工夫や努力でも、前向きな姿勢として伝わります。
自己PRでよくある失敗と改善例
自己PRは、「もったいない書き方」になってしまうことがよくあります。
ここでは、よくあるパターンと、どのように直すと伝わりやすくなるかを紹介します。
※あくまで一例です。会社や職種によって、好まれる書き方は異なります。
| よくある自己PR |
改善のポイント |
| 「まじめに働けます」「がんばります」だけを書いている |
どんな場面で、どのようにがんばったのかを入れましょう。 例:「前の職場では、急なシフト変更にもできるだけ協力し、 忙しい時間帯のサポートを積極的に行いました。」 |
| 翻訳アプリの直訳で、日本語が不自然になっている |
まずは自分の言語で書き、意味が伝わる文にしてから日本語にしましょう。 例:「私は責任を持って仕事を最後までやりとげるタイプです。 トラブルがあった時も、原因を調べてチームと共有することを大切にしています。」 |
「コミュニケーション力があります」「協調性があります」など 言葉だけを並べている |
その力が分かるエピソードを1つだけでも入れましょう。 例:「多国籍メンバーのチームで働いた経験があり、 シフト調整や情報共有をていねいに行うことで、 チーム全体が働きやすいように意識してきました。」 |
大切なのは、「キーワード」ではなく「ストーリー」で伝えることです。
すべてを書き切る必要はありませんが、1つでも具体的な場面を書くと、あなたの姿勢が伝わりやすくなります。
💡どう書くか迷う場合は、まず自分の言語でエピソードを書いてみるのがおすすめです。
YOLO JAPANの履歴書ツールなら、母国語で入力した文章を自動で日本語に変換できます。
まとめ|経験を整理すれば、強みはもっと伝わる
あなたには、すでに日本で積み重ねた経験と信頼があります。
その経験をうまく整理し、相手に伝わる形に整えるだけで、履歴書の印象は大きく変わります。
自己PRは「完璧な日本語」よりも、あなたらしいストーリーや姿勢を伝えることが大切です。
まずは母国語で考え、自分の強みや大切にしてきたことを書き出してみましょう。
💡今日のまとめ
・日本の履歴書は“決まった型”で書くのが基本
・自己PRでは、スキル+姿勢+エピソードを意識
・「どう伝えるか」で印象が大きく変わる
・まずは母国語で書いて、日本語に整えるのがおすすめ
YOLO JAPANの履歴書ツールなら、あなたの言語で入力するだけで、日本式のフォーマットに自動変換。
書き方に迷わず、“伝わる自己PR”を作成できます。